保証人と連帯保証人って何が違うの?

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保証人は、保証した人が債務を返せない場合のみ責任を負い、まず債務者が返せなくなる事実が必要ですが、連帯保証人にはそれが全くありません。

「保証人と連帯保証人は法律的には全く別物。保証人は、保証した人が債務を返せない場合のみ、責任を負う。連帯保証人は、債務者に返済能力があっても、債務返済を要求される場合がある。キャッシングでは保証人は不要だが、悪徳業者にひっかからないためにもぜひ、法律的知識は知っておきたい!」

保証人は民法で「主たる債務者がその債務を履行しない場合に、その履行をなす責任を負う者」と規定されています。
分かりやすく言い換えてみましょう。つまり保証人とは、借り入れした本人が金融機関にお金を返すという約束を守れなくなったとき、その本人に代わってお金を返す必要がある人のことです。

保証人には次の3つの権利が認められています。
催告の抗弁権
→まずは主債務者に請求をしてくれという権利。借りた本人にまずは請求をきちんとしていますか?していなければまずは請求をきちんとして下さいね?という権利です。
検索の抗弁権
→主債務者に財産がある場合、そちらを処分してから請求して下さいと言う権利
借りた人に現金がなくても、不動産等の財産があれば、まずはそれを処分してそれでも払えなくなってから保証人に請求して下さい。という権利です。
分別の利益
→保証人が複数いる場合、分割した金額しか払わなくてよい。
たとえば1000万円のお金を債務者が返せなくなったとします。
もし保証人が4人だったら、ひとりずつ1000÷4=250万円を返せば、問題なく返済を終えることが出来ます。
当たり前の事・・なのですが、保証人の財力によって不均等に請求されるということはないという権利です。
4人の保証人のうち、Aさんが最も財産をもっているので、Aさんに500万を負担してもらって残りを3人で・・というように債権者から言われても、Aさんは拒否する権利があるというわけです。

では連帯保証人とはなんでしょう?
連帯保証人には、上記の保証人の3つの権利が認められていません。
つまり、
債務の返済が一日でも滞った場合、いきなり連帯保証人に請求がくる場合があります。
また、一気に全額の債務を請求される場合もあります。
保証人の場合は、債務者が破産をしたり、夜逃げをしたりという状態で返済不能とならなければ請求を受けないのに対し、連帯保証人は、債権者の都合によりいつでも請求を受ける可能性があるのです。
実際、債務者に財産があっても、それらを抵当に入れたり処分したりする手間を省くため、債権者が連帯保証人に請求する事例も多く見られます。
つまり連帯保証人は債務者と全く同じ立場になるというわけです。

連帯保証人というのが、かなり特殊な立場だというのがこれでおわかりになると思います。
ただ、保証人、連帯保証人とも、債務者が返済不能に陥った場合、代わって返済しなければいけない立場であるのは変わりません。
これらの事実を知らずに、連帯保証人になったり、連帯保証人に迷惑をかけたりという事態に陥らないよう、しっかりと理解しておきましょう。


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