debt_blog
本家「借金コンパニオンの派遣ブログ」はこちらです。

こちらのブログでは、ゆう子がそれ以前に、「どうして借金を背負ったのか」について、生い立ちまでさかのぼって書き続けていきます。
ブックマーク、お願いします!
もしくは「借金ゆう子のエピソード」←ご検索

にほんブログ村 その他生活ブログ 借金・借金苦へ ←こちらもクリックでご支援お願いします!

 

親友との金銭トラブル。ルームシェアの家賃滞納をどうする?(借金ブログ54話)


借金も100万円をゆうに越えてスナックのアルバイト代だけでは返済が苦しくなりました。同時に親友A子と一緒に住んでいたアパートもルームシェア解消となりました。ひとりで支払う家賃が重荷となりました。…
続きを読む→


亡き彼へ感謝を。借金完済を決意(借金ブログ53話)


最近、自死遺族が励まされる曲を知りました。その曲は、大切な人を亡くした気持ちを歌った歌詞でした。私は田舎で同棲していた大切な彼氏をバイクの事故死で亡くし、ずっと責任を感じていました。…
続きを読む→


1人暮らしが始まり多重債務者に。借金総額130万(借金ブログ52話)


借金を抱えての東京での暮らしは、今まで家賃をルームシェアしていたのですが、今度からは一人で払うことになりました。それはそれは田舎暮らしだった頃と比べると倍以上の金額でした。…
続きを読む→


借金友達と旅行へ。旅行代金5万円もキャッシング(借金ブログ51話)


借金を返すために東京で水商売(スナック)で働きはじめたゆう子は、6人いる女の子の中で真ん中ぐらいの歩合給の成績でした。自分で言うのも変ですけど、お客さんとの会話に向いてる性格なんだと思います。…
続きを読む→


毎月の返済4万8千円。スナックでバイトを始めた(借金ブログ50話)

借金が増える一方でしたが、池袋で消費者金融ノーローンと東武百貨店のクレジットカードからキャッシングすることで、必要だった20万円を手にしました。この頃は、お金の扱いも雑でした。キャッシングしたお金を封筒に入れたまま財布に全額入れて持ち歩いていました。…
続きを読む→


消費者金融はもう無理?デパートカードを作りキャッシング(借金ブログ49話)

消費者金融のノーローン(現、新生銀行グループ)のキャッシングに新規30万円で申し込み10万円の枠しか与えられず、私はルームシェアしているA子と、キャッシングのハシゴ、2軒目を探しに車で池袋駅のほうに向かいました。…
続きを読む→


30万円借入申込みの審査結果、限度額はわずか…(借金ブログ48話)

ゆう子は10万円のキャッシングの為に、ルームシェアしている友人と車で消費者金融ノーローンの無人契約機に行き、彼女と「じゃあ、いって来るね」「うん、頑張ってね!」という会話で車を降りて、無人契約機に向かいました。…
続きを読む→


借金返済方法のコツは、借金の相談相手を大切にすること(借金ブログ47話)

今でこそ、こうやって借金ブログを書いていますけど、まさか自分が数百万円の借金を抱える多重債務者になるとは思いもよらないことでした。借金額は80万円に達し、できちゃった婚する友人へのカンパに10万円が必要でした。…
続きを読む→


10万円のキャッシングで友人に結婚祝いを(借金ブログ46話)

借金ブログ

久しぶりに実家に電話をして母親の声を聞き、妹とも話しました。受話器の向こうの田舎の様子が、話しながら目に浮かびました。ゆう子が地元に帰りたくない気持ちを察している母親とはいえ、さすがに「もう帰ってきたら」と頼み込むような口調で言ってきました。…
続きを読む→


恩人に5千円返すも借金総額80万円(借金ブログ45話)

借金ブログ

借金は増えるばかりで総額80万円となり、東京での生活は若さもあって警察にはご厄介になるし、身も知らずの方にお金を貸してもらったり、とにかくまるで惰性のように過ごしているだらしない生活が続きました。…
続きを読む→


無銭飲食で逮捕され、初対面の人に5,000円の借金(借金ブログ44話)

借金ブログ

キャッシングを重ねて、しばらくの返済金と生活費も確保できて、ひとまず安堵していました。東京へ来てからの借金総額は80万円にも膨らんでいました。それでも借金返済に迫られる緊張感からの解放感を味わって過ごしていました。…
続きを読む→


借り入れ4社目。借金総額80万円を超えても危機感なし(借金ブログ43話)

借金ブログ

今月の借金返済ができない、ゆう子は借り入れ業者4社目で無人契約機は2回目になる消費者金融レイクでキャッシングすることに決めました。
その時、借金50万円で毎月の返済額は25000円程度だったので、…
続きを読む


返済は月2万円程度…まだまだ大丈夫!これが借金地獄の入口でした…(借金ブログ第42話)

借金ブログ

消費者金融2社40万円とクレジツトカードのキャッシング枠10万円を使いきり、毎月の返済をするために新たに借り入れをしなければなりませんでした。この時の心理はよく覚えています。
借金額の合計は50万円、それに対して月々の返済額は22000円の36回でした。…
続きを読む


借金100万円、200万円の大台に乗るのは、あっという間でした(第41話)

借金ブログ

田舎の親戚のお姉さんの出産祝いで帰省して、東京に戻ってきました。
往復の新幹線代はじめ交通費はクレジットカードでまかないました。
ゆう子にとって、東京で暮らすということはそれぐらいお金がかかり、またそのお金をキャッシングに頼っていました(というか依存)…
続きを読む


半年ぶりの帰省(第40話)

借金ブログ

東京に来て半年も過ぎた頃、実家の母から携帯に連絡が入りました。
親戚のお姉さんに、赤ちゃんが産まれたとのことでした。

そのお姉さんは、ゆう子が幼いときから可愛がってもらっていて、親戚中でも一番美人のお姉さんで、ゆう子もとても懐いていました…
続きを読む

お金の絡んだ人間関係(第39話)

借金ブログ

地元を離れて半年も経ち、東京に来てからは借金に対する感覚が完全に麻痺してしまいました。

はじめてキャッシングができたことをいいことに、立て続けに2社のカードキャッシングもでき、キャッシング自体に慣れが出てきたのだと思います…
続きを読む

次々増える借入先(第38話)

借金ブログ

親友の勧めてもらって知った、カードローンのモビットに、友人に教わりながらパソコンから申し込みました。

最初に、借り入れ無料診断をしたのを覚えていて、大手消費者金融2社で審査不可となっていましてので、借り入れOKと出た時は大喜びでした。

親友に教わりながらの入力ですが、職業収入欄の記入に困りました…
続きを読む

借りる順番を間違えた(第37話)

借金ブログ

キャッシングで借りた20万円の残り半分で1ヶ月も生活をすると、すぐに最初の借金返済日が来ました。

最初のキャッシング会社は、今どきカード返済をするカードのない金融会社でしたので、指定の銀行口座に振り込みました。

そうすると、早くもまた所持金に事欠くようになり、それを見透かしたかのようにルームシェアしている親友の子が心配そうに声をかけてくれました。

「ゆう子、バイトしたほうがいいんじゃない?」…
続きを読む

20万はその日のうちに10万に(第36話)

借金ブログ

はじめてのキャッシングで20万円借りたのですけど、それはキャッシングと呼べるものにはほど遠い、まるで街金融での借金でした。

パーテーションで仕切られた机の上での申込書記入や、担当者さんが席を外した時のショボンとひとり椅子に座る姿なんて、母親が見たら悲しむだろうなと思えるものでした…
続きを読む

初めてのキャッシングは20万円でした(第35話)

借金ブログ

2回続けてキャッシングできなかった事で、借金するという意識より、既にお金を手にしたいという思いに駆られていました。

いつの間にか「ある物で満たそう」という田舎の平凡な気持ち、考え方は、東京に出てきて変わっていました。

田舎の地元にいると、平凡な毎日の生活の中でささやかな楽しみや、面白さに幸せを感じれたものも、東京に来てからはそういう「ささやかさ」に対する感覚も薄れてしまったような気がします…
続きを読む

収入なんて、適当でいいんだ(第34話)

借金ブログ

キャッシングできずに、一番仲のよい女友達のマンションに帰ってくると、親友がベッドで寝ていました。

友人が目覚め、ゆう子に気づき「あ、ゆう子お帰り、どうだったキャッシング?うまくいった?」と聞いてきました。

私は「ダメだった。借りれなかった」と答えると、友人がベッドから起き上がり「えぇ、何で?ゆう子始めて借りるから、普通借りれるのに…
続きを読む

無知のせいで、3社連続審査落ち(第33話)

借金ブログ

はじめてキャッシングを申し込んだのは、彼を亡くした後のはじめての春でした。

お金を借りるということが、どういうことになるというのは、幼い頃に借金が原因で失踪した父親の存在によって、良いことではないと肌感覚で分かっていました。

おかげで幼少期は母子家庭で、寂しい想いもしましたし、貧乏でイジメられもしましたので、借金することに抵抗、躊躇いもありました…
続きを読む

本当は虚しいだけなのに(第32話)

借金ブログ

友人にとっては、金回りのいい女と思われていたかもしれません。
田舎の貧乏育ちでしたので、東京生活でお金を使うことで、ある種のコンプレックスから自己防衛して自我を保っていたのかもしれません。

ゆう子自身もお金回りを良くし、そう見せていたので友人の友人と、友達の輪が広がっていきました。
ほとんどが無職で無収入に近い子ばかりで…
続きを読む

やめられない放蕩生活(第31話)

借金ブログ

東京で過ごすには、お金がかかり過ぎました。
借金生活になるのも無理がないと思いました。

ビジネスホテルに宿泊して一週間で10万円近くは、キャッシュカードの残高が減っていきました。
それでも傷心した気持ちを紛らわすには賑やかすぎるほうが良かったのか、なにもかもが楽しく感じました。
刺激的というべきでしょうか…
続きを読む

お金の貸し借りは気を付けないとアカン(第30話)

9106f23c7f2fcc73cd5c0c6f82bfc88f_s

富山から東京に発つその日、友達から「今日の東京行きひとり追加ね」と、メールが入りました。
拒否する理由がないので了解しました。
その子は、友達と同じ水商売の子で、機内の3列のシートに3人で座って羽田に向かう間すっと、お金の話しをしていました。
何でも、友人間のお金の貸し借りのトラブルのようでした…
続きを読む

そして、東京へ(第29話)

bcccc244fb9cf2a4be40fc05a69a5ee5_s

相変わらずの雪国の放蕩暮らしで、金銭感覚が大人になってしまったかのように、夜の繁華街からビジネスホテルまでタクシーで帰ってくるようにもなっていました。
車のスパイクタイヤの乗り心地にも慣れてきました。
昼間から夜と一日中、気の赴くままに寂しさを紛らわすように過ごしてホテルに戻ってくると、また押せては寄せてくる波のように寂しさに襲われました…

続きを読む

借金は、身から出たサビじゃない(第28話)

28

こちらに来て新しい年を迎えました。
ビジネスホテルに連泊していましたので、ホテルのお正月の賑やかさで、日頃の寂しさが薄れるように感じました。
これまでに使ったお金を考えると、既に借金生活にのめりこむ予兆(シグナル)のようなものがあったと思うのですけど、この時はまだ勤め先の水産会社の計らいで給与が振り込まれていました…

続きを読む

小さな借金なら許される?(第27話)

f6d4358d554439a1a5f1e401f5558921_s

そうして無知なまま、人生最初の借金(飲み屋のツケ)も放ったらかしにして、行く充てもなく自分本位に自由気ままに過ごして、彼をオートバイ事故で亡くした最初のお正月を、ひとり北陸の地・富山県で迎えようとしていました。

こっちでは、ひとりだけ携帯番号を交換した人がいます。
夜の繁華街のカラオケで知り合った、世代の近い夜のホステスさんです。

その子は、ゆう子が富山でひとりで正月を迎えるのは寂しいでしょうと、数日前から元旦にお昼でも食べようと誘って来てくれていました…

続きを読む

放浪生活の始まり(第26話)

26

半ば強引にアパートを引き払い、しかも置手紙のようなものを荷物と一緒に、私の実家と元彼の実家、親戚の叔父さんの所にそれぞれ送りつけて、彼と暮らした思い出のアパートを引き払いました。
ゆう子は新しく住むところを探さず、どこにも居場所がないまま、どこかに行こうと考えました。その日すぐに、荷物の到着した実家の母親から携帯に連絡が入りました。
親戚の叔父さんのところにも、タンスや冷蔵庫、食器棚と家電や家具類を勝手に送っているので、連絡を取り合ったのでしょう・・・
母は、怒った口調で「ゆう子、あんた何してるの?」そんな感じでした。

その時もそれ以降、1年ほど放蕩三昧で借金まみれな毎日になるわけですけど…

続きを読む

引っ越し?夜逃げ?(第25話)

25

…金沢ではじめての借金、スナックのツケを残したまま、地元に戻ってきました。
1週間の自由気まま、自堕落な生活からちゃんとしようと、ゆう子なりのアパートの引越しの計画もあって彼と暮らしたアパートに戻ってきました。部屋に入ると、アパートを出た時と同じ部屋の様子に、どことなくホッとしたのを覚えています。
少し休むと、早速計画にとりかかりました…

続きを読む

初めての借金は、ツケでした(第24話)

998db2ccce254b794a7f3bfdfcd5bccb_s

繁華街のスナックで、知らない人の前でカラオケする雰囲気、お店の人やお客さんの拍手が楽しくて、はじめて来た金沢という街で、着替えの服を買って、全部で7泊しました。

彼を亡くした直後ですので、寂しさを紛らわしたかったのかもしれません。
人生はじめての借金もこの時です…

続きを読む

もしかして、天職?(第23話)

IMG_0659

部屋に戻り、翌朝の朝食だけをルームサービスで頼んで、ゆう子は夜の金沢の街に出ました。
香林坊でウィンドーショッピングの真似事、それから片町の赤提灯が店前に出ていたお鮨屋さんに入りました。
カウンターに座り、お鮨を数貫お願いしました。

握ってる人に、「この辺で女ひとりでも行けるスナックとかありますか?」と尋ねてみると、
その人は、「あぁ、ここは金沢一の繁華街ですから、たくさんありますよ。色々入ってみて、ノリが違ったら出てきちゃえばお金も2~3千円だから・・・」と、教えてくれました…

続きを読む

初めての自由(第22話)

22 (2)

行く当てもなく金沢に着いて、泊まるところを探しました。
どこでもよかったのですけど、コートに金髪と大人の女気分になっていたゆう子は、ホテルに泊まろうと東急ホテルにチェックインしました。もちろんお金のことは気になりましたが、ここまで来てしまってお金をケチるのも嫌でしたし、通帳で見た130万円という額に背中を押されていたことも事実です。

「だってこれまで、いっぱい働いてきたし」なんて自分に言い聞かせて、ホテルのルームキーを受け取りました…

続きを読む

思い出も、捨てられたらいいのに(第21話)

330c84544e1989d8f3fed542a6d73c2f_s

はじめて一人でスナックなんかに飛び入りして、アパートに帰宅したら夜中の2時近くでした。
部屋の明かりをつけて暖房をつけて、コタツテーブルに目を落として、彼と暮らしたままのベッドの部屋に目を向けると、なんだか無性に哀しい気持ちになりました。

このアパートも引き上げて、思い出も捨てて、ひとりと生きていかなきゃならないのかと、漠然に思うと哀しくなりました。
でも、哀しんでも彼は戻らないということは、たくさんの涙と一緒に「認めなくてはいけない現実」となっていました…

続きを読む

ドコニモイバショガナイ(第20話)

27a014d8d6f3fec5c0cdb180be80b561_s

彼のお義父さんの勧めもあって、彼とのアパートを引越しすることを決心した夜に、実家の母親にも連絡しました。
母も、「そのほうがよい」と言ってくれ、彼のお義父さんから引越し代として50万円いただいたこと、このお金の意味など、昼間にお義父さんとの会話も覚えている限り、母に話しました。

母は、「ありがたく使わせてもらいなさい」と言い、引越しの荷造りを手伝うと言ってくれ、少し安心したようでした…

続きを読む

ケジメという名の手切れ金(第19話)

6ba4218fef4d12fe49595e05a066310c_s

彼の葬儀が終わっても、心の喪失感から何も手がつかず、彼と暮らしたアパートの部屋で、ただ時が刻まれていくだけで、寝食以外は本当に何もしないまま数日が経ちました。

その間、母が電話をくれ、会社の友人も気遣ってくれて電話やメールをくれましたけど、応対する気力も薄れて、しまいにはメールも未読のままにしてしまいました。

そしてその日も、朝から何かをすることもなく過ごしていると、家電に亡き彼のお義父さんから電話が入りました…

続きを読む

もう、煙草も吸えなくなっちゃったね(第18話)

c46c721b129f38f45495decc1e61e71c_s

彼の突然のバイク事故死で、めまぐるしく感情が揺さぶられて、周囲の大人にも更に揺さぶられて憔悴と不安定な気持ちのままで、葬儀の日を迎えました。

彼が火葬される時、涙はいっそうとめどなく流れてきました。
私は、彼のお棺に身に着けていたミサンガを外して入れてもらいました。
心の中で「サヨナラ」と言っていました。

同時に、彼との間柄も終わったような気がしました…

続きを読む

孤独なお通夜とお葬式(第17話)

68551893a99e4162112dc186dc0c830e_s

彼をバイク事故で失った喪失感はこの上なく、また哀しみも断続的に続いて、時折いたたまれない想いに襲われて気が狂うほどで、その怖さに押しつぶされてしまいそうでした。
一方で、現実を受け止めようとしている自分もいました。

母親が身近にいてくれて、事あるごとに間接的に立ち直らせようとしてくれていたと、今は思います。
ただその当時は、その言葉のどれをとっても、私と彼を引き裂くものでしかなく、哀しみのドン底に浸る私には早すぎて疎外感のようなものも感じていました…

続きを読む

3人家族の絆(第16話)

870f999c9527121d5a523d0b085ae401_s

診察を終えて、腹痛も治まり待合席の母のところに行き、隣に座りました。

「お母さん、ごめんね、ありがとう」そう言いました。
そばにいてくれて、ありがとうという本心でした。

母は、離婚に父の借金、子供たちの「いじめ」と、他にも色々な苦労や苦境を経験してきたと思うので、彼の事故死の連絡を受けた時に、母自身ができる事は限られているはずで、貧乏な家計から「一日でも多く働きたい」はずなのに…

続きを読む

時薬―ときぐすり―(第15話)

b717e82727209ceb4dece219273e5549_s

救急車が動き出しますと、また血圧を計られて、指先にも何かの検査道具を差し込まれました。
「救急車は病院まで、あと10分で着きます。」という、救急隊員のその言葉に私は反応して、「すみません歩くと便意がものすごくて歩いていられないので、運んでもらっていいですか?」と言いました。

救急隊員は「わかりました、このままストレッチャーで運べばいいですね」と言ってくれて、病院に到着しますと、ストレッチャーに乗せられたままそのまま救急診察室まで運ばれて…

続きを読む

初めての救急車(第14話)

jpeg

その日、彼のバイク事故の次の日は、ゆう子も彼の身内も、誰しもが悲しみの最中でありながら、彼のお義父さんが先頭になって、淡々と彼の葬儀に向けて物事が進んでいきました。

そのお義父さんの指示で、まだ正式な身内ではなかったゆう子は、母とふたりアパートに自宅待機となりました。

まさかそんな日に、私自身も人生はじめての救急車に乗ることになるとは思いもしませんでした…

続きを読む

私は彼の身内じゃない…?(第13話)

1e356c5a011c67dc2cda54b095ba3882_s

彼のバイク事故の翌日は、朝から母がパン食を作ってくれました。

「ゆう子、何でもいいから食べておかないと」と言って、冷蔵庫にはいくつもジャム類があるにも関わらず、ゆう子が子供の頃に実家で食べていたトーストにマーガリンを塗るだけのものに塩をふりかけて母が煎れたインスタントコーヒーと一緒に済ませました。

母が色々なところに電話を…

続きを読む

長い1日の終わり(第12話)

9a21118174995d27840ae15f6b07f0c0_s

彼のバイク事故の日の長い一日が終わろうとしていました。

私はひとしきり泣いて、その日はじめて食べ物を口にしました。
食欲はまったくありませんでしたけど、彼の遺品となってしまったアパートの部屋に飾られているスナップ写真に囲まれながら、憔悴したまま母の作ってくれたおにぎりとお味噌汁を食べました。

母が私のことを心配しているようで…

続きを読む

罪悪感と、母の優しさ(第11話)

PPS_retoronakurodenwa-thumb-autox1000-12997

彼のバイク事故の日の午後、彼の実家に身を寄せて、彼の兄妹も集まってきて喪失感で哀しみにふけりながら、一方でものすごい「彼を死なせてしまった」自責の念のようなものと、彼の母親から言いようのない、やり場のない怒り、無念さの矛先がゆう子であることを感じながら、彼の事故死を実家へ連絡したのは、母がパートから終わって自宅に戻ってくる時間を見計らって夕方に携帯から電話しました。

何回かの呼び出し音の後、母がいつものように「もしもし」と携帯に出て、その声を聞いた途端に、本当の身内につながった安心感を味わうかのようにしばらく無言で言葉が出ませんでした…

続きを読む

遺体安置所にて(第10話)

SnapCrab_NoName_2016-2-12_14-1-24_No-00

アパートの部屋を訪れた警察の人の車で彼の遺体が安置されている搬送先の病院へ向かう道中も、警察の方から彼の前日の行動や出勤前の行動などを質問されましたが、私は思考能力がわかないまま、ただ警察の人の質問に「はい」と答えただけの記憶があります。

後から分かったことですけど、この時彼は、ものすごい勢いでガードレールに激突していて、もしかして事故死ではなく自分から死を選んだのではないかという疑いから事情聴取されていたのだと知りました。

私はそんな会話(事情聴取)をされながら、うなだれたまま…

続きを読む

彼が事故を起こした日… (第8話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

もともと実家が貧乏で、その上に父親が借金をして失踪してしまったので、子供の頃はゆう子も妹もそのことでずいぶんイジメられて、社会に出てもコンプレックスになっていました。

でも、そういう自分の境遇を不憫に思うこともなく、母を(父親)を恨む気持ちもなく、貧乏でもいいから「温かな家庭」を早く作りたいなと思っていました。

それに実家は一部生活保護を受給していましたので…

続きを読む

彼のオートバイ、ツーリングデートの思い出 (第7話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

彼の趣味はオートバイでした。
いわゆる走り屋で、峠を攻めたりするのが好きで大きなバイクを改造していました。

ふたりで借りたアパートのバイク置き場には彼のオートバイがあって、ゆう子がアパートに帰ってきて彼のオートバイがあれば彼は部屋にいる。なければ出掛けている。
そういう行動習慣と、そのバイク置き場の光景自体も思い出に残っています。
ゆう子の地元では…

続きを読む

ゆう子と彼の、小さな幸せの部屋 (第6話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

ゆう子が彼に夢中になった一番の理由は、「守ってくれる」です。

実家が貧乏ということで「いいことは長く続かない」、逆に「悪いことはいつまでも続く」という思いが抜けれないでいました。

特に「イジメられた体験」は、社会に出ても小さな田舎街ですので、実際に実家は貧乏のままでしたこともあり、学校を卒業してもネガティブなイメージがつきまとっている存在でした。お金こそ巻き上げられませんでしたけど…

続きを読む

彼が「イジメ連中」にしてくれたこと (第5話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

水産会社に勤めながら、その市場で働く彼と親しくなり、今思えばとてもリア充満喫でした。
それでも町の人と実家近辺に住む小中学生時代の同級生は生活圏の違いもあって、市街のお店や駅などで出会うと「イジメ」の対象であることは変わりませんでした。
この事は社会にでてからもコンプレックスになっていました。

続きを読む

10代最初のモテ期。4歳上の彼 (第4話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

地元の水産会社に入社して数年で工場(操業所)で品分けしながら商品を覚えて、在庫管理やパートシフトも覚えるようになると、それから本社で事務の仕事に替わりました。

魚臭さは抜けないですけど、少しマシになって給料は変らないですけど、何より自分の机が嬉しくて引き出しの整理に夢中になりました。

電話応対も自然とゆう子の仕事になって、またその電話に出るのがとても好きでした。

続きを読む

中卒で就職。初任給は手取り11万円でした。 (第3話)

借金コンパニオンの派遣ブログ

ゆう子は中卒で、少し年齢の離れた妹とふたりが同時に学校に行くのは家計的に無理だろうなぁという空気を感じて高校進学はしませんでした。

働いて母を助けなきゃと自然に思っていましたので、母は高校ぐらいと思っていましたけど、小中学校でいじめられていましたので田舎の地域はほぼそのまま同級生がスライドして地元の高校に進学しますので、高校生活に希望を持てなかったこと、ゆう子と妹のどちらかひとりが高校に行くなら妹のほうが良いと思いました。

続きを読む